解説
「お鶴さん」と呼ばれるこの寺は、徳島県内で焼山寺に次ぐ阿波の国第2の難所といわれる標高475mの山の上にある。歩くと山頂まで約4キロの急勾配の道のりが、山岳霊場の面影を残している。山頂からは遠く紀州や淡路の山峰、遙かに太平洋を眺望できる風光明媚な霊山が境内である。
弘法大師がこの山を訪れる祈りをささげていると鶴が舞い降りた事から、本堂の前に鶴が奉納されている。大師は地蔵菩薩を刻み、そのなかに鶴が守っていた黄金の地蔵を納め、本尊としたという。
ここに来ると白衣に鶴のご宝印を押してくれる。これに対して亀のご宝印を押してくれるのが、第39番札所延光寺です。