解説
土佐市の北部、醫王山の中腹にある清滝寺は、「八丁坂」と呼ばれるつづら折りの山道をのぼった先にある。
普通車で訪れると登らない「八丁坂」と呼ばれる険しい坂道を登ると辿り着く仁王門がある。この仁王門には天井に見事な龍画が描かれている。境内へはここから更に石段を登らなくてはならない。清滝寺の名は、弘法大師が本堂から300mほど上の岩上に壇を築き、五穀豊穣を祈願して閼伽井権現と龍王権現に一七日の修法をした。満願の日に金剛杖で壇を突くと、岩上から清水が湧き出て鏡のような池になったとの伝説に由来している。寺のシンボルは高さ15mの巨大な薬師如来像だ。薬師如来像の胎内は「戒壇めぐり」になっていて、厄除にご利益があるとされる。