解説
巨岩がそそり立つ山全体が本尊とされる岩屋寺。車で行けるのは、ふもとの岩屋寺橋まで。この周辺にある駐車場に止めて境内までは、森の中の細く急な参道と石段を徒歩で登る。山門から本堂までは250段余りの石段が続き、更にその上まで石段が続く。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本尊として本堂に安置し、また、石像を奥の院の秘仏として岩窟に祀り、全山をご本尊の不動明王として護摩修法をなされた。
本堂は垂直にそびえ立つ高さ100mの大岩盤の食い込むように建てられいる。仙人堂や跡や「独鈷の冷水」と呼ばれる清水も湧いている。また寺の奥に弘法大師が修行したという「逼割禅定」の入口がある。