解説
明石寺からの道のりは約80km、峠越えの難所がつづき、歩けば2日を超す「遍路ころがし」の霊場。巨杉に囲まれた参道があり、種田山頭火は「お山は霧のしんしん大杉そそり立つ」と詠んだ。安芸(広島)からきた明神右京、隼人という兄弟の狩人が、菅草のなかにあった十一面観音像を見つけたのが始まりとされる。
下から参道を歩いて登ると見る事が出来る堂々とした仁王門。仁王像は町の重要文化財に指定されている。また仁王門に吊られた巨大わらじは100年に一度作り替えるそうだ。仁王門をくぐり石段をのぼりつめると、本堂、大師堂、護摩堂がたっている。ここは88ヶ所の中間の札所として中札の霊場とも言われている。