解説
阿波路最後の札所である薬王寺の本尊は、弘法大師が厄除け祈願のために刻んで納めたという厄除薬師如来。厄除けの霊場として古来より栄え、現在も年間100万人以上が参拝。初詣シーズンなどは、たいへんな数の参拝客でにぎわいをみせる。境内にある3つの厄坂は、厄年の年齢に対応した石段になっていて、女厄坂は33段、男厄坂は42段。石段の下には薬師本願経を一字ずつ書いた小石が埋め込まれていて、踏むごとに厄が払われるという。高さ29mの瑜祇塔までの石段は61段で、これは還暦の厄坂。一段上がる毎に賽銭を置くのがならわしだ。瑜祇塔の地下では有料で戒壇巡りができる。