解説
小松島市郊外の小高い山の樹林が心地よい、県指定の風致地区にある。元は女人禁制の道場だったが、弘法大師がここで修行している時に、大師の生母・玉依御前が讃岐の善通寺から訪ねてきた。これをきっかけに、大師が7日間で女人解禁の秘法を修め、無事親子の対面を果たし、母君「玉寄御前」はここで出家しました。母君は剃髪をして、その髪をこのお寺に奉納された事から、山号寺名を「母養山恩山寺」としました。大師堂の手前には、「大師御母公剃髪所」の石碑と小さなお堂が建ち、大師作と伝えられる「御母公像」と母君の髪の毛が安置されている。